臨床検査技師についてわかりやすく解説します!

臨床検査技師

「医療系の仕事に就きたい!」と思ったとき、実際にはどんな職種の人がどんな仕事をしているのかわからないですよね。

医療系の仕事には、大学や専門学校に通い、国家資格を取らないとなれない職種が多くあります。

私は高校生の時、医療の道に進みたいと考えましたが、どんな職種があって、どんなことをしているのかわかりませんでした。

幸い、母が看護師として働いていたので、どんな職種があるのか聞くことができ、実際にどんなことをする職種なのかイメージすることができました。

そのうえで、「臨床検査技師」が自分にあっていると思い、臨床検査技師になりました。

近くに医療系の仕事をしている人がいない場合は、情報を得るのが難しいかもしれません。

今回は、「臨床検査技師」について、どんな職業なのかなど、わかりやすく説明していきたいと思います。

医療系の職種の情報を必要としている方の参考になれば嬉しいです!

1.臨床検査技師ってなに?

臨床検査技師は、病院や診療所などで「検査」を行い、その結果を医師に提供する専門職です。医師は、様々な「検査」の結果を見て総合的に判断し、どの病気なのか診断します。

体調が悪く、病院へ行ったとして、診断を受けるまでの流れを簡単に見てみましょう。

1.診察室で医師の診察を受けます。

  この時、医師はなんの病気か判断するために必要な検査などを判断します。

  今回は、血液検査が必要と判断したとします。

2.採血室に移動し採血を受けます。

3.再び診察室に戻り、医師の診察を受けます。

  この時、医師は検査結果を見て、なんの病気なのか診断し、必要に応じてお薬を出します。

この中の、2と3の間で臨床検査技師が活躍しているのです!

ちなみに、臨床検査技師は採血をすることもできるので、2の採血の時から活躍しているのです!

(補足ですが、臨床検査技師は検査に必要な採血のみ行うことができます。そのため、献血などの場合は採血できません。)

3では、医師が検査結果を見て診断するため、検査結果が出るまで患者さんは診察を受けることができません。

そのため、迅速に正確な検査結果を出すことが臨床検査技師には求められます。

医師が診断するために必要な検査結果を提供するので、非常に重要な役割なのです!

2.実際どんなことをしているの?

「検査」には、検査する材料や項目などによって様々な分野があります。

「材料」とは、血液や尿などの検査を行う対象のもののことを指します。

また、採血で採取した血液など、実際に検査するもののことを「検体」といいます。

検査の分野にはどんな物があるのか紹介していきます。

【生化学・免疫検査】

 ・材料:血液

 ・血液中に含まれる成分を測る検査で、検査項目が非常に多いです。

 ・測定は基本的に機械で行い、正確な結果が出ているかの確認が重要となります。

【血液検査】

 ・材料:血液

 ・赤血球や白血球を測る検査で、機械で測定を行う項目が多いです。

 ・顕微鏡を使って検査をする項目もあります。

【凝固検査】

 ・材料:血液

 ・血の固まりやすさを測る検査で、機械で測定を行う項目が多いです。

 ・測定値に異常があった場合顕微鏡で確認することもあります。

【一般検査】

 ・材料:尿・便等

 ・尿中に含まれる成分を測る検査で、機械で測定を行う項目が多いです。

 ・顕微鏡を使って検査をする項目もあります。

【輸血検査】

 ・材料:血液

 ・血液型や輸血をしても問題ないかを確認する検査で、機械で測定を行う項目が多いです。

 ・手を動かして行う検査(用手法)も多いです。

【細菌検査】

 ・材料:血液、尿、便、膿などさまざま

 ・体で菌が悪さをしていないか確認する検査で、技師が用手で行う検査が多いです。

 ・菌は通常目に見えないため、見えるように「培養」や「染色」といったことを行います。

 ・培養には時間がかかるため、結果が出るまで時間がかかります。

 ・用手で行う工程が多いため、検査する人の技量が求められます。

【病理検査】

 ・材料:臓器(組織)

 ・がんを取り除くために手術した時、きちんと取れたか確認する検査です。

 ・検体となる組織を薄く切り、染色を行い、顕微鏡で確認します。

 ・多くの染色法があり、適切な染色法で染色します。

 ・最終的な検査結果は、病理医と呼ばれる医師が行います。

 ・正常に染色できているかの確認まで検査技師が行います。

 ・顕微鏡で確認を行うため、検査する人の技量が求められます。

【生理機能検査】

 ・材料:身体

 ・心電図検査など、体の機能に問題ないか確認する検査で、患者さんに対して行う検査です。

 ・心電図検査や聴力検査、呼吸機能検査など検査項目が多いです。

 ・超音波検査はクリニックなどでも行っている事が多く、就職の幅が広いです。

 ・特に超音波検査は検査する人の技量が求められます。

【遺伝子検査】

 ・材料:血液、唾液などさまざま

 ・PCR検査やがんの遺伝子検査などが遺伝子検査に該当します。

 ・がん遺伝子検査は限られた医療機関で行われます。

 ・検査項目によっては、カウンセリングを行う場合もあります。

多くの検査分野がありますね!

機械で測定を行う場合、正確性が非常に重要となります。

正確性を担保するために、毎日「精度管理」を行っています。

精度管理では、結果がわかっている検体を測定し、測定値が決められた範囲内に入っているか確認します。

臨床検査技師にとって「精度管理」は、重要なお仕事になります。

今回紹介した臨床検査技師が行う検査の他にも、レントゲン検査など放射線技師が行う検査もあります。

医師は、多くの検査結果を総合的に判断して、診断をしています。

3.就職先はどんなところがあるの?

臨床検査技師の就職先は大きく分けて3つあります。

・病院:規模が大きな病院だと病院内に検査室を持っていることが多いです。

・クリニック:規模が小さいため、一部の生理機能検査のみ行っている事が多いです。

・検査センター:病院内に検査室がない施設の検体を回収し、まとめて検査を行います。

4.臨床検査技師になるためにはどうしたらいいの?

臨床検査技師は国家資格です。

そのため、国家試験を受験し、合格しなければなりません。

臨床検査技師を養成するための大学や短大、専門学校などで勉強することで国家試験を受験することができます。

試験範囲は非常に広範囲ですが、合格率は7〜8割となっています。

大学などで時間をかけて学ぶので、しっかりと知識がつきます。

国家試験は毎年2月中旬に行われます。

私は単純記憶が苦手で、記憶が多い教科は苦労しました。

友達と語呂合わせを考えたりしてなんとか覚えました。笑

友達と助け合いながら勉強できたからこそ、国家試験に合格できたと思っています。笑

学校内の試験や国家試験に向けて、一緒に頑張れる友達は非常に貴重です!

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5.実際に臨床検査技師として働いてみて思ったこと

私は大規模病院や検査センターに勤めていました。

分野としては、生理機能検査や細菌検査を主に担当していました。

働く前までは、医師であれば検査のことも大抵のことは知っているものだと思っていました。

でも実際は、検査のことについてあまり詳しくない先生も多かったんです!

特に細菌検査を担当していたときは、検査室まで先生が質問をしに来ることもありました!

その時は、検査のプロとしてお答えさせていただきました!

(わからないことは調べながら答えました、、、)

生理機能検査を担当していたときや採血のときなど、患者さんと実際にお話する機会もあります。

私は患者さんとお話するのが好きだったので、生理機能検査が好きでした!笑

ちなみに私は細菌検査が大学時代苦手でした。

でも、病院に就職して初めての配属が細菌検査室だったんです。。。

最初は苦手意識もありましたが、関わっているうちにとても楽しいと感じるようになりました。

今では、細菌検査に関わった時間が一番長いです。笑

なので、配属の希望が叶わなくても一生懸命取り組んでみましょう!

臨床検査技師は医療の中で正確な診断を行うために、非常に重要な役割を担っています。

医師や患者さんとの関わりの中でやりがいを感じられる機会も多いです。

今回は臨床検査技師について解説しました。

なにかひとつでも皆さんの参考になることがあれば嬉しいです。

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